顧客管理・営業支援ツール(CRM/SFA)導入のススメ!2024年度はIT導入補助金の活用も可能

この記事は、次のような課題を抱える中小企業の経営者・担当者様向けに執筆しました。
売上アップ、コスト削減のために…
- 自社のやり方(アナログ手法)に限界を感じている
- とにかく無駄をなくして業務効率を上げたい
- より高い顧客満足を追求したい
- 顧客情報を分析して経営判断に役立てたい
- 営業部員の行動を管理して営業活動を最適化したい
- 部署ごとに異なるツールを使用しているので一元化したい
このような課題を解決するために、近年多くの中小企業の注目を集めているのが顧客管理・営業支援ツール(CRM/SFA)です。
なお、中小企業がこれらのツールを導入する際には、補助金の活用で費用負担を抑えて導入可能です。
この記事を読むことで、CRM/SFAツールの導入効果や補助金を活用したお得な導入方法を知ることができます。
ビジネス効率化の鍵を握る強力なツール
時は金なりといいますが、ビジネスの世界では特に重要視される言葉です。
しかし、中小企業の多くが依然としてアナログな手法に依存しており、その結果、貴重な時間とリソースを無駄に消費している現状もあります。
人口減少に伴い、市場の縮小が予想される国内のビジネス環境では、このような無駄を省き、付加価値を生む業務を行うことが競争力の源泉となります。
その鍵を握るのがCRM/SFAツールです。
CRMツールとは?
CRMは「Customer Relationship Management」の略で、日本語では顧客関係管理と訳されます。
このツールは顧客情報を一元管理し、顧客満足度を高める戦略やコミュニケーションなどを最適化することに特化しています。
主な機能として、
- 顧客の基本情報の管理
- コミュニケーション履歴の管理
- マーケティングキャンペーンの管理
などがあります。
ツールの導入により、顧客情報を会社の資産として蓄積し、活用できる体制が整います。これを活用することでさらに効果的に顧客満足度を向上させ、長期的な関係を築くことができます。
SFAツールとは?
SFAは「Sales Force Automation」の略で、日本語では営業支援システムと訳されます。
このツールは営業チーム全体の生産性を高めることに特化しています。
主な機能として、
- リード管理
- 商談管理
- 見積もり管理
- 請求管理
- スケジュール管理
- 営業成績の分析
などがあります。
ツールの導入により、営業活動が可視化され、マネジメント層はデータに基づいた意思決定やリソースの最適化など、さらに戦略的な活動が可能になります。
一方でプレイヤーは業務の効率化により、提案の質の向上、顧客との関係構築の強化に多くの時間をさけるようになります。
CRM/SFAの導入メリット
以下はCRM/SFAの導入効果の一例です。
導入前 | 導入後 | |
---|---|---|
顧客情報の管理 | 各々で顧客情報を管理、情報が分散 | 顧客情報を一元管理 |
見込客の追跡 | 属人化したフォローアップ | 自動化されたリード追跡と定期的なフォローアップ |
顧客対応 | 属人化した対応 | 過去のデータに基づく迅速な対応 |
クロスセル、アップセル | 属人化した提案 | 顧客情報に基づくクロスセル、アップセルの提案 |
キャンペーン管理 | 散発的で効果の測定が困難 | 一元化されたキャンペーン管理と効果測定 |
顧客セグメンテーション | 粗いセグメンテーション、効果の低いターゲティング | 細かいセグメンテーションによる効果的なターゲティング |
メールマーケティング | 一斉送信の一般的なメール | 顧客の行動に基づいたパーソナライズされたメール |
営業活動のレポート作成 | 手動でレポート作成、時間がかかる | 自動生成される精度の高いレポート |
情報へのアクセスのしやすさ | アクセスが制限される、時間がかかる | 即時アクセス |
作業効率 | ムダな作業と時間の浪費 | 自動化による効率的な作業プロセス |
社内コミュニケーション | 非効率な情報共有 | 効率的な情報共有 |
戦略的意思決定 | 意思決定におけるデータ不足 | データに基づく効果的な意思決定 |
情報の鮮度 | 情報の更新に時間がかかる、もしくは更新されない | リアルタイムで情報を更新 |
CRM/SFA導入にIT導入補助金を活用可能!
アナログ手法で顧客情報を管理することは、情報の断片化を招き、必要な人が、必要なときに、必要な情報を「検索・共有・活用」することを困難にします。
その結果、機会損失や業務効率の低下につながるのです。
しかし、顧客管理ツール(CRM)や営業支援ツール(SFA)の重要性が認識され、中小企業の経営者の間でもビジネスの成長と効率化に必須であるとの意識が高まっています。
実際に弊社でも、昨年に比べてCRM/SFAに関するご相談が4倍以上に増加しています。
これらのツールの必要性を理解した企業は、評価制度の見直しを含む社内改革を進め、ツールの定着に努めています。
これにより、顧客情報の効果的な活用や営業活動の最適化、マーケティング戦略の強化が図られています。
一方で、ツールの導入コストは中小企業にとって大きな負担となるため、導入をためらう企業も少なくありません。
しかし、2024年度は国のIT導入補助金を利用して、導入費用を軽減することが可能です。
この機会にIT導入補助金を利用して、CRM/SFAを導入しませんか?
IT導入補助金とは?
IT導入補助金は、中小企業・小規模事業者・個人事業主の労働生産性の向上を目的として、業務効率化やDX等を推進する ITツール(ソフトウェア、サービス等)の導入を支援する国の補助金です。
補助率は50~80%で、最大450万円の補助を受けられ、ツールの導入費用や相談対応等のサポート費用、クラウドサービス利用料、PCやタブレットの購入費用等も補助対象です。
なお、対象となるITツールは事前に事務局の審査を受けているものに限ります。
補助金申請者は、IT導入補助金事務局に登録された「IT導入支援事業者」と協力して申請する必要があります。
もちろん、弊社もIT導入支援事業者として登録しています。
申請対象者
中小企業、小規模事業者、個人事業主が対象です。
業種または組織形態によって対象条件が変わります。
業種分類・組織形態 | 資本金 | 従業員 | |
---|---|---|---|
資本金・従業員規模の一方が、右記以下の場合対象(個人事業を含む) | 製造業、建設業、運輸業 | 3億円 | 300人 |
卸売業 | 1億円 | 100人 | |
サービス業(ソフトウェア業、情報処理サービス業、旅館業を除く) | 5,000万円 | 100人 | |
小売業 | 5,000万円 | 50人 | |
ゴム製品製造業(自動車又は航空機用タイヤ及びチューブ製造業並びに工業用ベルト製造業を除く) | 3億円 | 900人 | |
ソフトウェア業又は情報処理サービス業 | 3億円 | 300人 | |
旅館業 | 5,000万円 | 200人 | |
その他の業種(上記以外) | 3億円 | 300人 | |
資本金・従業員規模の一方が、右記以下の場合対象(個人事業を含む) | 医療法人、社会福祉法人、学校法人 | – | 300人 |
学校法人 | – | 300人 | |
商工会・都道府県商工会連合及び商工会議所 | – | 100人 | |
中小企業支援法第2条第1項第4号に規定される中小企業団体 | – | 主たる業種に記載の従業員規模 | |
特別の法律によって設立された組合またはその連合会 | – | 主たる業種に記載の従業員規模 | |
財団法人(一般・公益)、社団法人(一般・公益) | – | 主たる業種に記載の従業員規模 | |
特定非営利法人 | – | 主たる業種に記載の従業員規模 |
※飲食、宿泊、卸・小売、運輸、医療、介護、保育等のサービス業の他、製造業や建設業等も対象
申請枠
導入するITツールの機能によって申請枠が決まります。
弊社にて申請可能な通常枠とインボイス枠(インボイス対応類型)の補助率と補助額は以下の通りです。
枠(類型) | 通常枠 | インボイス枠(インボイス対応類型) | |||
---|---|---|---|---|---|
補助額 | 5〜150万円未満 | 150〜450万円以下 | ITツール | PC・タブレット | |
(下限無し)〜350万円 | 〜10万円 | ||||
内、〜50万円部分 | 内、50万円超〜350万円部分 | ||||
機能要件 | 1プロセス以上 | 4プロセス以上 | 会計・受発注・決済のうち1機能以上 | 会計・受発注・決済のうち2機能以上 | 左記ITツールの使用に資するもの |
補助率 | 1/2以内 | 3/4以内 ※小規模事業者は4/5 |
2/3以内 | 1/2以内 | |
対象経費 | ソフトウェア購入費、クラウド利用費(クラウド利用料最大2年分)、導入関連費 | ソフトウェア購入費、クラウド利用費(クラウド利用料最大2年分)、ハードウェア関連費、導入関連費 |
※小規模事業者の条件
業種 | 従業員(常勤) |
---|---|
商業・サービス業(宿泊業・娯楽業除く) | 5人以下 |
サービス業のうち宿泊業・娯楽業 | 20人以下 |
製造業その他 | 20人以下 |
補助額の計算方法
例)中小企業が100万円のITツールを導入した場合
通常枠で申請した場合の補助額
補助率 | 補助対象経費 | 補助額 |
---|---|---|
補助率1/2 | 1,000,000円 | 500,000円 |
通常枠の補助額は500,000円です。
インボイス枠で申請した場合の補助額
補助率 | 補助対象経費 | 補助額 |
---|---|---|
補助率3/4 | 666,667円 | 500,000円 |
補助率2/3 | 333,333円 | 222,222円 |
合計 | 1,000,000円 | 722,222円 |
インボイス枠の補助額は722,222円です。
補助対象経費666,667円までは補助率3/4が適用。補助対象経費666,667円を超えた分は補助率2/3が適用されます。
株式会社リクトが登録しているITツール
グローバルIT企業であるZoho社が提供するCRM+SFAツール「Zoho CRM」を登録しています。
ソフトウェアの利用料に加えて、導入設定やサポート費用も一緒に申請可能です。
貴社の課題に応じて最適なツールをご提案します。
カテゴリー | ITツール名 | 申請枠(類型) |
---|---|---|
ソフトウェア | Zoho One 柔軟なユーザー料金 | インボイス枠(インボイス対応類型) |
Zoho One 全従業員の料金 | インボイス枠(インボイス対応類型) | |
Zoho CRM スタンダード | 通常枠 | |
Zoho CRM プロフェッショナル | 通常枠 | |
Zoho CRM エンタープライズ | 通常枠 | |
Zoho CRM アルティメット | 通常枠 | |
Zoho CRM Plus | 通常枠 | |
導入設定、マニュアル作成、導入研修 | Zoho 導入設定 | 選択したソフトウェアと同じ枠で申請(ソフトウェアの関連経費として申請) |
Zoho 導入データインポート | ||
Zoho 導入研修 | ||
導入コンサルティング | Zoho 導入コンサルティング | |
保守・サポート | Zoho 運用・定着サポート |
多くの中小企業に選ばれるZoho CRMとは?
全世界で25万社以上、1億以上のユーザーが利用
Zoho CRMは、グローバルIT企業であるZoho社が提供するCRM+SFAツールです。
導入実績は全世界で25万社以上、1億以上のユーザーを誇ります。
顧客管理はもちろん、顧客情報と商談、見積もり、請求情報等をひも付けて営業支援ツールとして使ったり、顧客情報を基にお客様のニーズに合わせたキャンペーンメールを送るといったマーケティングツールとしても利用できます。
ツールはインターネットを介して利用するクラウド型で、ユーザー側でのシステムの保守管理は一切不要です。
企業の成長に合わせて機能の拡張が可能
CRM機能を基点として、50種類以上のビジネスアプリケーションとのシームレスな連携を実現しています。
これにより、企業の成長段階に応じて必要なアプリケーションや機能を柔軟に追加することが可能です。
加えて、営業やマーケティング部門で使用される外部アプリケーションとの連携も行えるため、業務の効率化と拡張が同時に図れます。
圧倒的なコストパフォーマンス
CRM/SFAの導入を検討する際、認知度の高いSalesforce(セールスフォース)が候補に挙がりますが、高価なライセンス料や設定費が導入の障壁となることがあります。
Zohoの最大の魅力は高機能なツールを他のツールと比べ、より手頃な価格で利用できることです。
ユーザー1人あたりのライセンス料で比較すると、SalesforceのSales Cloud Enterpriseプランは19,800円/月ですが、それに相応するZoho CRMのエンタープライズプランは4,800円/月です。
なんと、ZohoはSalesforceの約1/4のコストで利用できます。
そのコスパの良さから、弊社ではSalesforceからZohoへの移行のご相談も多くいただいております。
株式会社リクトはZoho認定パートナーです

弊社は、Zoho認定パートナーとして、Zoho Japanと密に連携し、お客様の課題に応じた最適なソリューションを提供しています。
Zoho認定パートナーとしての弊社の強みは以下の通りです。
専門知識と経験
私たちは自社の業務でもZohoを積極的に活用しており、その機能を熟知しています。加えて、これまでの導入経験で培ったノウハウを持っています。
公式サポート
認定パートナーとして、迅速で信頼性の高いサポートを提供しています。
また、Zoho社の開発部門との連携等、お客様の課題解決に向けて万全のサポート体制を整えています。
私たちは、お客様のビジネス成長を支援するために全力を尽くし、最高の価値を提供することをお約束します。
IT導入補助金を活用したZoho導入の流れ
補助金交付までの大まかな流れは以下の通りです。
1.導入するツールをIT支援事業者と選択
まずはお気軽にお問い合わせください。
専門のコンサルタントが貴社の現状とニーズに応じた最適なツールをご提案します。
2.交付申請
導入するツールが決まったら交付申請を行います。
法人の場合、申請には履歴事項全部証明書や納税証明書が必要です。
スムーズに申請ができるよう、サポートいたしますので手続きが不安な方もご安心ください。
なお、弊社では申請に関して手数料を一切頂いておりません。
万が一、不採択となった場合も手数料を請求することはありません。
3.交付決定
申請の締め切り日から約40日ほどで交付結果が発表されます。
昨年度のIT導入補助金2023にて、弊社で行った申請は採択率90%以上です。
万が一、不採択となった場合も再度申請可能です。
4.ITツールの導入・支払い
交付決定日以降にITツールの導入と支払いを行います。
5.実績報告
ITツールの導入後に必要書類を準備して、実績報告を行います。
6.補助金の交付
事務局にて実績報告の承認完了後、約1ヶ月ほどで指定口座に補助金が入金されます。
申請スケジュール
以下は5月20日時点で公表されている募集回です。
なお、次回の申請締め切りは通常枠は24年6月19日 (水) 17:00、インボイス枠は24年6月3日 (月) 17:00となっています。
通常枠
募集回 | 締切日 | 交付決定日 |
---|---|---|
4次締切分 | 24年6月19日 (水) 17:00 | 24年7月29日 (月) 予定 |
5次締切分 | 24年7月19日 (金) 17:00 | 24年8月30日 (金) 予定 |
インボイス枠(インボイス対応類型)
募集回 | 締切日 | 交付決定日 |
---|---|---|
6次締切分 | 24年6月3日 (月) 17:00 | 24年7月8日 (月) 予定 |
7次締切分 | 24年6月19日 (水) 17:00 | 24年7月29日 (月) 予定 |
8次締切分 | 24年7月3日 (水) 17:00 | 24年8月8日 (木) 予定 |
9次締切分 | 24年7月19日 (金) 17:00 | 24年8月30日 (金) 予定 |
お気軽にお問い合わせ・ご相談ください
Zoho CRMは、中小企業にビジネスの効率化と顧客満足度の向上をもたらす強力なツールです。
今ならIT導入補助金を活用することで、経済的な負担を軽減しつつ、これらのツールを導入することが可能です。
ぜひこの機会にIT導入補助金を活用して顧客管理・営業支援ツールを導入してみませんか?
Zoho導入支援サービスについて興味をお持ちの方は、こちらのメールフォームまたはお電話092-791-2108にて、お気軽にお問い合わせください。
補助金の詳細や申請方法についても、ご説明します。
「ツールの画面を見てみたい。」、「そもそもどういうツールか一から教えてほしい。」、「自社が補助金の対象化知りたい。」、「少し話を聞いてみたい。」といったご連絡も大歓迎です。
皆様のお問い合わせを心よりお待ちしています。